沖縄出身、東京をベースにインディーズシーンで活躍してきた女性シンガーソングライター「ナシル」。
多くの沖縄の女性がそうであるように、ナシル自身も強く明るくしなやかな人生を送ってきた。
「沖縄生まれ」というアイデンティティーを大切にしながら。
歌手生活を送りながらも、一方で「普通」の30代女性でもあるナシルが贈る本作は、目線の高さも、メッセージも、わかりやすく
あたたか。憧れの人・BEGIN の島袋優氏の書き下ろし楽曲「君という名の未来へ」は普遍性のある秀逸作品。そして、沖縄出身
メンバーによるバンドサウンドが心に残る。同Ａ面曲である「うつぐみ」は、著名な沖縄エイサー団体、琉球國祭り太鼓
神奈川支部のオリジナル演舞曲でもあり、勇壮な曲調とナシルの力強い歌声に、心を沖縄へ運ばれる。